2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

moso magazine Issue 11――今週の「エッセイ」

まだまだ挫折がたりねぇ! 胃袋が縮こまるほどにつらいことが起きた時、あなたはそれに対してどう対処するだろう。私は自分がそうなったときはいつも、「少年マンガの弁証法」という方法(といっても私が名付けたのだが)をひとつの処方箋にしている。 少年…

斎藤美奈子『紅一点論』

開眼!僕らはタキシード仮面になろう どうも最近、僕が執拗にキーボードを叩いているのと同時に、この男はなぜこんなに必死に文章を書いているのだという疑問を、もう一人の「メタイマダ」が感じている。 まあ、読書会のブログを開設することに、賛成した人…

3月26日

読書会の連絡です。 テクストは、先日「徹子の部屋」にて徹子と全然話がかみ合っていなかった上野千鶴子の『おひとりさま老後』(法研)です。 3月26日(水)、4限に清田研究室に集合してください。 おひとりさまの老後作者: 上野千鶴子出版社/メーカー:…

フロイト「自我とエス」

小林さん、僕らはアクセルとブレーキを踏み間違える ドジなドライバーではありません ミスチルに、『【es】 〜Theme of es〜』というタイトルの曲がある。1995年に発表された、もう10年以上前の曲だ。当時まだ小学生だった僕はもちろんes(=エス)なんて…

moso magazine Issue 10――今週の「本」

愛の空間 (角川選書)作者: 井上章一出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版発売日: 1999/08/04メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (20件) を見る日本の明治から現代まで。男と女の逢瀬の空間、要するに「日本人はどこでSEXしてきたか」…

3月20日

読書会の連絡です。 テクストは前回に引き続き、 スラヴォイ・ジジェク著、鈴木晶訳『ラカンはこう読め!』(紀伊國屋書店) です。 来週は4章「<現実界>をめぐる厄介な問題 『エイリアン』を観るラカン」(107P〜)から、最後の7章「政治のひねくれ…

moso magazine Issue 9――今週の「人」

高橋尚子 午後十時。 無音のスタジオ、安藤優子を真ん中にして滝川クリステル、櫻井よし子ら沈痛な面持ちのキャスター、コメンテーターらがテレビ画面に横一列にならんでいる。 いったい何が起きたのか。 高橋尚子がオリンピック選考から脱落したのだ。 まる…

moso magazine Issue 8――エッセイ

ならぶ 突然ですがみなさん、ならんでいますか? 現代はインターネットの時代ですが、実生活では依然一度に全員の要望をかなえることはできない、一人ずつを順番に処理しなければならないことがまだまだたくさんあります。だから、人は行列を作って、それに…

3月13日

読書会の連絡です。 次回のテクストは、 スラヴォイ・ジジェク著、鈴木晶訳『ラカンはこう読め!』(紀伊國屋書店)です。 今回の本は二回に分けて行います。 来週は3章「<汝何を欲するか>から幻想へ 『アイズ・ワイド・シャット』を観るラカン』(〜10…

森岡正博『感じない男』

感じたいんじゃない、もてたいんだ! 森岡正博の「感じない男」は、小谷野敦の「もてない男」に始まるちくま新書の「ない男シリーズ」(僕が勝手に命名)の一角をなしている。 この本で森岡は「男は感じてないんじゃないか」つまり、男が真の意味で性的快楽…