議事録

俺の体は俺のもの、おまえの体も俺のもの

メルロ=ポンティ (現代思想の冒険者たちSelect)作者: 鷲田清一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/07/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 117回この商品を含むブログ (24件) を見る ■2つの「暴力」について 第140回直木賞を受賞した…

『ラカンはこう読め!』議事録

ラカンはこう読め!作者: スラヴォイ・ジジェク,鈴木晶出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2008/01/30メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 216回この商品を含むブログ (83件) を見る あなたは神様を、信じますか? この手の質問の辛いところは、とっさに…

「婚活」時代

「婚活」時代 (ディスカヴァー携書)作者: 山田昌弘,白河桃子出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2008/02/29メディア: 新書購入: 11人 クリック: 231回この商品を含むブログ (141件) を見る 発言小町の男女トピから見えてくるもの 僕…

死刑っ!−快感原則の彼岸−

長きにわたる沈黙を破って今、初めての議事録を書かせていただきます。こういったきちんとした文献を基にものを書くことに慣れていないため、至らないところもあるかと思います。どんどん指摘していってもらえるとありがたいです。 先日、連続幼女誘拐殺人事…

フロイト『文化への不満』

純粋恋愛批判――「不倫が文化なら、純粋恋愛は・・・。」 先日、某有名ポータルサイトのニューストピックでスゴい話を見ました。なにやらあの武田鉄矢が週刊誌かなにかの自身の連載の中で、芸能界における禁忌に破ってしまったということです。 かつての金八…

斎藤美奈子『紅一点論』

開眼!僕らはタキシード仮面になろう どうも最近、僕が執拗にキーボードを叩いているのと同時に、この男はなぜこんなに必死に文章を書いているのだという疑問を、もう一人の「メタイマダ」が感じている。 まあ、読書会のブログを開設することに、賛成した人…

フロイト「自我とエス」

小林さん、僕らはアクセルとブレーキを踏み間違える ドジなドライバーではありません ミスチルに、『【es】 〜Theme of es〜』というタイトルの曲がある。1995年に発表された、もう10年以上前の曲だ。当時まだ小学生だった僕はもちろんes(=エス)なんて…

森岡正博『感じない男』

感じたいんじゃない、もてたいんだ! 森岡正博の「感じない男」は、小谷野敦の「もてない男」に始まるちくま新書の「ない男シリーズ」(僕が勝手に命名)の一角をなしている。 この本で森岡は「男は感じてないんじゃないか」つまり、男が真の意味で性的快楽…

福原泰平『現代思想冒険者たちSelect 鏡像段階 ラカン』

探し物はなんですか 新たなテクストに取りかからないことを理由に、久しく放置してきました。しかしながら、読書会も再開してしまったのでいい加減書かなければなりません。 年末年始ということで、私も帰省してまいりました。長期休暇ということで、この時…

フロイト「ナルシシズム入門」

ナルシシズムの用法用量にご注意ください ナルシストというと、現代では男女わけ隔てなく使われる言葉になってしまったが、そもそもは女性の領分だった。 フロイトの精神分析において、ナルシシズムはリビドー(性的エネルギー)の備給の比重に原因を求めら…

番外編――『童貞。をプロデュース』

『童貞。をプロデュース』を見る *症候会議の会員5名で使節団を結成。巷で話題の「童貞。をプロデュース」を渋谷のユーロスペースに見に行く。 ――童貞 その言葉の前に、すべての男が向き合わなくてはならない。 「今の自分」の状態として、「昔の自分」の呼…

フロイト「「愛情生活の心理学」への諸寄与――処女性のタブー」

処女性のタブー、童貞のタブー ――童貞から処女をとらえなおす ――処女 彼女らがポジティブな意味でイメージされる場合、その構成要素は何だろうか。それはまかり間違っても身体的な意味においては、つまり「処女膜が破られていない女」としてはあらわれない。…